少し気になる話

愛猫、旅行記、日常の出来事などを綴っていきます。

高齢な父親の日々に思うこと

私には今年88歳になる父と3月に80歳になった母がいます。

 

2人ともありがたいことに元気で母親にいたっては恐ろしいことに車の運転も現役です。

 

父親は耳が遠くなり、かねてからやめてくれるように言っていた車の運転もようやく去年の12月に運転免許証を返還してくれました。

 

うちは代々からの農家でミッション車の軽トラックを若い時から乗りこなしていて、確かに88歳にしては上手い方だと思うのですが、なにぶん耳が遠いためにラジオをガンガンに鳴らして、遠くから父親が帰って来るのが分かるほどの音量で運転しているのです。

 

ある時パトカーのサイレンと同時に父親が家に帰って来たので母親が何事かと外に出ると、パトカーに乗ったお巡りさんが

 

「一時停止を怠ったので止まるようマイクで呼びかけたのに逃げたので追いかけて来た」

 

と言うのです。

 

しかし父親は後ろからパトカーが追いかけて来てる事など全く気づかず、ましてや耳が聞こえないのでマイクの声など聞こえるわけもありません。

 

そのせいで家までパトカーを誘導するといった結果でした。

 

警察も逃げているかどうか運転を見ていれば分かると思うのですが、どうも最近うちのように違反をして警察に止まるように言われても気づかないと言ったお年寄りが多いそうです。

 

そんな事もあり、何かあってからでは遅いので辛抱強く説得して、やっと返還してくれました。

 

車に乗っていたのは歩くのがすり足のように遅くなり不便になったのが何よりの原因なのですが、車で行っていた2駅も離れた病院に今度は自転車で行くようになったので、父親のバイタリティには驚かされます。

 

しかし免許証を返還したので、申請していた介護認定が降り、今年の3月に施設にお世話になる事が出来ました。

 

本人の立っての希望でした。

 

母親と届け物を持って何度か行きましたが、何故か家にいた時よりはつらつとして、とても元気そうでした。

 

もともと父親は人の上に立つことが好きで、頼りにされると一層張り切るタイプです。

 

施設の庭で植木が伸びていたのを家にあった道具で先手したりしているそうです。

 

もちろん施設の人にはとても感謝され、そんな事が父親の張り合いになっているようです。

 

元気なのはとても良いことなのですが、このままだと施設を出されるんじゃないかと内心ヒヤヒヤしてのいる今日この頃です。